前回途中までご紹介していた、注文住宅「リシン掻き落しの家」のその後の紹介になります。
屋根工事までが完了していた前回。今回はタイトルにも掲げているリシン掻き落しの外壁の作業と建物内部作業のご紹介をさせていただきます。
防水シート張り+通気胴縁
外壁部分に防水シートを貼っていき、終わったら今度は胴縁(どうぶち)と
呼ばれる薄い木材を取り付けていきます。
こちらの写真は屋根の裏側「軒天井」で杉板張りになっています。
通気ラス施工
通気ラスとは、ラス(建築工事に使う金網の一種)と防水紙(外壁表面で防ぎきれなかった雨水や内部の結露水を構造体にまで達しないようにする紙)が一体化になっています。
これを現場でサイズを測りカットして取付けていきます。このラスをはることで後々塗り上げていくリシンの剥離落下を防止します。
外壁モルタル下地塗り
外壁の下地としてモルタルを塗っていきます。 この下地がしっかりしていないとリシン塗りをした際にヒビが入りやすくなってしまうので重要な作業になります。
リシン塗り施工
仕上げのリシン塗りです。塗ったあと少し乾いたところで剣山のような道具を使い表面部分を掻き落していく作業です。
掻き落とす作業は熟練のワザが必要になり掻き方ひとつで風合いが変わっていくそうです。
次に建物内部の作業も一部ご紹介させていただきます。
居間
朝日ウッドテック「the wall」シリーズレッドシダーを勾配天井に採用。
これは弊社社長のこだわりで張らせていただきました。
和室
和室にある床の間天井には今回杉柾網代(ハス市松編み)を採用。
天井は春日杢目透かし天井張りです。
和室の壁は下地処理を行った後に塗り上げ、乾燥させている時の写真になります。最近では京壁風クロスが当たり前になっておりますが、弊社は左官にこだわります!
寝室
こちらは奥様のお部屋なんだそうです。
お部屋は調湿作用抜群の高千穂シラス「薩摩中霧島壁」を採用しました。
洗面脱衣室
言わずと知れたリラックス効果抜群の「桧」。
日常の疲れを癒やしてくれますね。
洗面脱衣室は桧の羽目板張りの壁になっています。こちらは自然由来の原料で作られた「未晒し蜜ロウワックス」で仕上げます。
駆け足でご紹介になってしまいましたが今回はここまでとなります。
次回は遂に完成したお家のご紹介になりますのでお楽しみにお待ち下さい!